「最近だるそうで、子どもに元気がない…」
「高熱になるわけじゃないから病院に行こうか迷う」
こんなことが続いていませんか?
梅雨のシーズンになると、こういったお悩みをよく耳にします。
実はこれ、怠けているわけでも、気のせいでもありません。湿気が体の中に影響を与えることで起こる、「湿気熱(湿熱)」と呼ばれる不調のサインかもしれないのです。
薬膳を知るまで、私自身も「湿気と体の不調がつながっているなんて、考えたこともなかった」と感じていました。
でも、季節と体のつながりを知ってからは、梅雨の時期の子どもの見え方がガラリと変わりました。
今回は、梅雨の時期に起こりやすい子どもの不調と、お家でできる薬膳の対策をお伝えします。

梅雨に子供がだるくなるのは「湿気」が原因?
「外の湿気が体に影響するの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
薬膳や東洋医学の考え方では、外の環境と体の中はつながっていると考えます。
湿気を含んだ空気を吸い込み続けることで、体の中にも「湿」が溜まりやすくなります。
特に今のシーズン(梅雨)は、湿気による下半身の不調が起こりやすく、高熱にはならないけれど「変な感じの熱」にもなりやすいのです。
湿気による不調チェックリスト
こんな症状、最近お子さんに見られていませんか?
- 家でダラダラしていることが多い
- すぐに「疲れた〜」と言う
- 下痢や軟便になる
- お股が痒くなることがある
- 下半身のむくみがある
- 下腹部痛になることがある
「なんだか最近ダラダラしているなあ」
と感じたら、それは怠けているのではなく、湿気が体に影響しているサインかもしれません。

湿気に熱が加わると「湿気熱(湿熱)」になる
湿気だけでも体への影響はありますが、そこに熱が加わるとさらにやっかいな状態になります。
「湿気熱」は、薬膳では「湿熱」と呼ばれています。
高熱にはならないけれど、じわじわと長引く。
病院に行くほどでもないけれど、明らかに子どもの調子が悪い。
そんな状態が湿熱によるものであることも多いのです。
「高熱じゃないから様子見よう」と思いながらも、なんとなくすっきりしない日が続く。そんなとき、湿熱への対策が助けになります。

薬膳での湿気熱対策:2つのアプローチ
お子さんのなんとなくの不調でも、お家でできることがあるのが、こども薬膳のいいところ。
湿気熱への対策は、大きく2つのアプローチで考えます。
① 湿気を追い出す食材を活用する
湿気が原因の不調には、まず体の中から湿気を追い出すことが大切です。
湿気除去でだるさを解消する食材
はと麦・枝豆・大豆もやし・緑豆春雨など
利尿して体内の水分を調整する食材
とうもろこし・きゅうり・小豆・トマト・冬瓜など
これらをいつもの食卓に意識的に取り入れるだけで、梅雨の湿気対策になります。
我が家の定番・湿気熱対策料理
湿気熱の不調が出たら、我が家では春雨ともやし、鶏団子でスープにするのが超定番です。
湿気を追い出す食材をまとめて一品で取れるので、体調の悪いときでもさらっと食べられます。
湿気とりの優秀食材「小豆」も積極的に活用しています。小豆ご飯にしたり、小豆茶として飲んだり。手軽に続けられるのが小豆の良いところです。
こども薬膳の書籍でもご紹介している「わかめと春雨のサラダ」も、梅雨の副菜としておすすめです。
さっぱりしていて食欲の落ちる時期にも食べやすい一品です。
② 湿気で弱りやすい胃腸をケアする
胃腸のケアは、湿気対策の要です。
軟便が続く、だるそうな時は特に注意してみてください。胃腸の不調からくる熱も、梅雨シーズンのあるあるです。
甘いものや油物の過食は湿熱になりやすいので、梅雨の時期はあっさり味を心がけましょう。
パン食よりも、ご飯とお味噌汁を朝ごはんのスタンダードにするだけでも、胃腸への負担が変わってきます。

日常生活でできること
食事以外にも、生活習慣の中でできる湿気対策があります。
◆氷入りの飲み物は調子の悪い時はNG
冷えすぎた胃腸の不調が、湿気熱の原因になることもあります。
体調が優れない時期は、冷たすぎる飲み物を控えてみてください。
◆ちょっと長めにお風呂に入る
シャワーだけで済ませるのではなく、しっかりお湯に浸かることで体の中の湿気を発散させやすくなります。
じんわり汗をかく程度に温まるのが理想的です。
◆寝る時はお腹だけはガード
寝相が悪くてもお腹を冷やすのは厳禁です。
腹巻きやガーゼタオルをお腹に当てておくだけで、胃腸を守ることができます。
暑くてもこれだけは続けてみてください。

「ダルいのは怠けじゃなかった!」
以前の私は、「だるいよ〜疲れたよ〜」という子どもを見て、「しっかりシャキッとしなさい!」と言っていました。
でも湿気が体に影響していたなんて、薬膳を知るまでは思ってもいませんでした。
薬膳の新しい視点をもらってから、子どもの見え方がガラリと変わりました。
だるそうにしているのは、怠けているのではなく体が助けを求めているサイン。そう思えるようになってから、子どもへの声のかけ方も自然と変わっていきました。
梅雨の時期だからこそ、食卓でできることを少しだけ意識してみてください。毎日のごはんが、子どもの体を守る力になります。
こども薬膳が、子育てを頑張るお母さんの心の支えになれますように。
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体は食べたものでできている。
毎日のごはんという「手元にある力」を信じて、この梅雨を一緒に乗り越えていきましょう。










