「水いぼができて皮膚科へ」
「風邪をひいて小児科へ」
「中耳炎になって耳鼻科へ」
あっちこっちに不調が出るたびに病院に通い、「本当にこれでいいのかな」と感じているママはいらっしゃいませんか。
もちろん、病院での診察や処方薬はとても大切です。
ただ、薬膳の視点で子どもの不調を見ると、一見バラバラに見えるこれらの症状が、実は同じ原因から来ている可能性があります。
今回は、薬膳の考え方の中でも特に「面白い」と感じていただける視点をご紹介します。
※本記事は日々の食事でできるケアの参考情報としてご覧ください。症状が続く場合は、必ず医療機関へご相談ください。

一見バラバラな症状でも、原因が同じことがある
例えば
- アレルギー性鼻炎
- 胃腸風邪
- 喘息
- 下痢
- 水いぼ
これらは病院では別々の科が担当する、まったく異なる症状です。
しかし薬膳・東洋医学の視点では、これらが「体内の余分な水分」という共通の原因から起こりやすいと考えます。
体の中に余分な水分が溜まると、それがどこに影響するかによって、現れる症状が変わってきます。
鼻に影響すればアレルギー性鼻炎や中耳炎に、皮膚に影響すれば水いぼや湿疹に、腸に影響すれば下痢や軟便に。
症状の「場所」は違っても、根っこにある原因が同じであることがあるのです。
※もちろん、他の原因から来ている場合もあります。あくまで視点の一つとしてご参考にしてください。

薬膳の考え方「異病同治・同病異治」
この考え方を表す言葉が、薬膳・中医学に伝わる「異病同治(いびょうどうち)・同病異治(どうびょういち)」です。
異病同治:違う症状でも、原因が同じなら同じ方法でアプローチする
同病異治:同じ症状でも、原因が違うなら違う方法でアプローチする
これが薬膳の面白さであり、奥深さでもあります。
現代医学では症状ごとに専門科が分かれているのに対し、薬膳では「その症状がなぜ起きているか」という根本の原因を見ます。
我が家も、薬膳を知るまでは症状が出るたびにさまざまな病院へ通っていました。
でも薬膳の視点を持つようになってから、子どもの不調の見え方がガラリと変わりました。

原因が同じで、子どもに出やすい症状
実は薬膳の視点では、バラバラに見える不調が、実は原因は一緒だったと言うことが多々あります。
次の、2つのタイプを例に見てみましょう。
①水の滞りによる症状(水滞タイプ)
体内に余分な水分が溜まりやすい体質を「水滞(すいたい)」と呼びます。
水が体のどこに影響するかによって、現れる症状が変わります。
こんな症状が繰り返されるお子さんは、水滞タイプかもしれません。
- アレルギー性鼻炎・中耳炎
- 胃腸風邪・下痢・軟便
- 水いぼ・手湿疹
- 気圧の変化で体調が崩れる
- 車酔いしやすい
②血の不足による症状(血虚タイプ)
子どもは胃腸の機能がまだ十分に発達していないため、血を作り出す力が大人より弱い傾向にあります。
この「血の不足(血虚)」が背景にあると、次のような症状が繰り返されやすくなります。
- 集中力の低下・ぼーっとしやすい
- ソワソワ・イライラしやすい
- 眠りが浅い・夜中に目が覚める
- 皮膚の乾燥・かさつき
- 足がつりやすい

病院に行く前に、できることがある安心感
こども薬膳の受講生の方から、こんなメッセージをいただいたことがあります。
「体調を崩したときにすぐに病院へ行くという選択が自分の中でなくなり、まずはおうちケアを考える。そうしたら悪化することも減り、感染症にもかからずここまできています」
「こども薬膳は、わたし自身もママとしてできることがあるという安心感が、本当に親も子も強く、逞しくしてくれていると実感しています」
病院に行くことを否定しているのではありません。
急性の症状には、病院の処方薬がとても大切です。
ただ、病院に行く前に「これは体内のこれが原因しているから、まずはご飯で整えてみよう」という選択肢がひとつ増えること。
それがあるとないとでは、子育て中の心の余裕がまったく違うと感じています。

薬膳の視点を持つと、子育てが変わる
「あ、この症状は体の水分が関係しているかもしれない」
「今日は血の不足があるから、こんな感じなのね」
そう思えるだけで、不安が少し和らぎます。
症状の名前ではなく、その子の体の状態を見る視点。それがこども薬膳が大切にしていることです。
通院ばかりで「本当にこれでいいの?」と感じていた方に、新しい視点をお届けできれば嬉しいです。
こども薬膳が、子育てを頑張るママの心の支えになれますように。
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