02_私たちの薬膳STORY/受講生の声

私たちの薬膳STORY vol.08|「ごめんね」から「私にもできる」へ〜医療的ケア児を育てるママの薬膳との出会い

こども薬膳salon®では、「薬に頼らずお家のご飯で家族を守れる知識」をお伝えしています。

参加いただいている方は子育て真っ盛りのママ達。

このコーナーでは、薬膳に出会ってどう変わったのか、今ではどんな生活を送っているのか。

そんなこども薬膳salonメンバーの「私たちの薬膳STORY」をお届けします。


「医療的ケアが必要な子」のお母さんになった日

自己紹介

群馬県在住、小5の長男・小2の長女の母です。

元々は理学療法士として、病院や介護保険分野のリハビリに携わっていました。

娘の出産を機に離職し、食事で体を整える薬膳に出会ったことをきっかけに、現在はこども薬膳を通じて、子育てに奮闘するお母さんや、病気・障がいのある頑張りっ子親子のサポートの場として「薬膳tumugu」を主宰しています。


何もかも、当たり前じゃなかった。

気づいたのは、娘が生まれた瞬間でした。

予定日より早く破水して緊急入院。

生まれてきた娘には奇形を伴う病気があり、命を守るために気管切開の手術を受け、"医療的ケアが必要な子"になりました。

お兄ちゃんのときに当たり前だったことが、何一つできない。

そんな現実に戸惑いながらも、「こうなってしまったことはもう変えられない」と自分に言い聞かせ、娘の命を繋ぐことだけを考えて、必死な毎日を送っていました。

それでも心の奥では、

なんでこうなってしまったんだろう

もっと私がああしていれば…

という自責の気持ちが、どうしても消えませんでした。


薬膳に出会う前〜わかっているのに、動けない毎日

娘は体の特徴上、食べ物をしっかり噛むことが難しいのですが、それでも食べることが大好きで、毎日一生懸命食べていました。

そんな姿を見るたびに、「ごめんね」という気持ちと、もっと食事を工夫してあげなければ、という焦りが募っていました。

でも当時の私は、育児の疲れと夫婦間のストレスで、心も体もボロボロ。

その日その時を乗り越えることで精一杯で、何かを工夫する気力も、頑張る体力も残っていませんでした。

わかっているのに、やれない。

もどかしさから、自分をまた責めてしまう、という繰り返しでした。

そんな私を動かしてくれたのは、ハンデを抱えながらも自分の世界で輝き続ける娘と、小さな体で私を支えてくれていた息子の存在でした。

この家族でよかった、と思ってもらいたい。 

もっと一緒の時間を楽しめる体になりたい。 

この経験を活かして、同じように悩む誰かの役に立ちたい。

その思いが、薬膳との出会いに繋がりました。

薬膳が変えてくれたこと〜「ごめんね」が「私にもできる」に変わった

まずは自分自身が元気になることから始め、薬膳で体質改善に取り組みました。

こども薬膳を通じて、子どもの体の見方や考え方を学ぶ中で、私の日々の生活に「薬膳」という確かな軸ができたように感じました。

それは、体の弱さや揺らぎやすさを抱える娘にとっても、娘を支える私にとっても、大きな安心を与えてくれるお守りのような存在になりました。

薬膳の基本的な考え方のひとつに、「先天的な弱さも、食べるもので補うことができる」というものがあります。

お母さんとして毎日当たり前に作っているご飯が、娘の成長を助けたり、悩みを減らすことができる。

医療的ケア以外にも、私にできることはまだあるんだ——

そう気づいたとき、ものすごく心が救われたし、ずっと拭いきれなかった「健康に産んであげられなかった」という気持ちを、少しずつ手放せるようになりました。

小さい頃は体調を崩すたびに入院していた娘も、薬膳を始めてからは、体調不良で受診することがほぼゼロになりました。

「何もできない」から「何とかなる」へ

もうひとつ、大きな変化がありました。

気管切開をすると、痰はどうしても切っても切れない存在で、以前は痰が出たら吸引することしか方法がありませんでした。

でも薬膳を知ったことで、

痰が増える理由や原因が分かり、痰を増やさないための工夫ができるようになりました。

対処するだけでなく、原因から考えられるようになったことで、気持ちの余裕を生み出せました。

「何とかなる」と思えたら、
子どもたちの「食べたい」という気持ちを大切にしながら、
外食やお出かけも思い切り楽しめるようになりました。

我が家のお守り食材は「白米」

「これがうちには良かった!」と胸を張って言えるのが、白米です。

薬膳を始めてからは、朝食に白米+味噌汁(またはスープ)が定番になりました。

お米は体に必要なエネルギーを補い、お腹の調子を整えてくれる。

こどもの体の基礎を作るために、欠かせない食材だと実感しています。

食べ過ぎた翌日はお粥に。
わかめや大根の味噌汁でデトックスする日や、成長を意識して黒米を足したり、山芋を加えることも。
寒い日は鮭おにぎりや、にらの味噌汁が食卓に並びます。

「今日、何食べたい?」

子どもたちの答えから体調を読んで、アレンジしながら食卓を整えるのが楽しくなりました。

ちなみに私の父(子どもたちのおじいちゃん)は農家で、じいちゃんのお米を

「おいしいね〜」

と言いながら食べる時間も、薬膳を始めてから改めてありがたく感じられるようになりました。

子どもたちがたくさん食べてくれることが、両親の活力にも繋がっていると思うと、なんだか嬉しくなります。

薬膳で出会った、大切な考え方

薬膳を学んで、一番腑に落ちているのが、「心と体は繋がっている」と言う考え方です。

ダメなんじゃない。
体の声が、素直に出て表現しているだけ。

感情の起伏が激しく、欲求にまっすぐな娘を見て、「なんで…」「私の育て方が悪かったのかな」と思ってしまうこともありました。

でも、薬膳を知ったら、それは「わがまま」ではなく、病気を抱えながらも毎日懸命に頑張っている娘の、心と体のバランスが乱れているサインだと分かりました。

頑張っているから、こうなるのも仕方ない。

そう思えたら、今目の前にいる娘や息子を、否定せずそのまま受け止められるようになりました。

また、「なぜそうなっているのか」を一緒に見つけたり、「どうしたら楽になれるか」を親子で話し合えるようになりました。

何かを強制するのではなく、意見交換できる関係が、少しずつ育まれてきたと感じています。

一人で抱え込みがちだった私に、薬膳は「一人で頑張らなくていい」という力の抜き方を教えてくれました。

これから〜自分たちらしいペースで

長いようで、きっと短い子どもたちとの時間。

楽しいことばかりではなく、大変なことも辛いことも、これからもあると思います。

失敗しないようにと枠にはめがちな私ですが、色んな変化があっていい。

そこから立ち上がって、自分たちのペースで前に進む日々を楽しめる母でいたいと思っています。

病気や障がいがあってもなくても。みんなと同じにできなくても。自分たちらしく人生を紡いでいってほしい——それは私自身も、子ども達も、たくさんのお母さんたちにも、同じように願っていることです。

子育てに正解はないから。

母の心と体が整うことで、うまくできない自分も、自分とは違う我が子も、今の自分たちを大切にすることができる。

そんな子育てを頑張るお母さんを、これからもそっとサポートしていきたいと思っています。

さきさんは、不登校の子、医療的ケアの必要な子のママに寄り添う活動もされています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
▶︎▶︎https://www.instagram.com/saki_yakuzen39/

さとうあいからのメッセージ

いつも前向きで、自分にできることは何があるかな?と考えられているさきさん。

子ども達の話を尊重して、そっと助け舟をあげる。そんな優しい考え方が本当素敵でした!

  • アレルギーを持つ子
  • 先天的に病気がある子
  • 特性のある子や、発達グレーの子
  • 激しい性格の子
  • 自分ばかりを責めちゃう子

どんなお子さんにも、何にも悩みなんてなくて平気ってことはないと思います。

子どもを持った瞬間、母親は全力で子どもを愛して、心配して、何かしてあげたくなるものなんだな…と子育てをしていて感じずにはいられません。

その悩みや、憤り、不安に寄り添って、

こんな方法もあるよ。大丈夫だよ。

と言ってあげられるのが、薬膳なのかなと思っています。

我が子が自分の力で、生きていく力を育てることをこども薬膳で叶えてみてはいかがでしょうか?

合わせて読みたい
咳鼻水
風邪
アレルギーアトピー
季節のケア

偏食
下痢便秘
こども薬膳のヒント
性格と心


 \ Instagramでも発信中! /

「こども薬膳」を日常に取り入れる簡単なコツや、 子どものサインの読み解き方を分かりやすく解説しています。

▶︎こども薬膳を子育てに取り入れるヒントのお話しは、毎週木曜日9:15〜開催のインスタライブをチェック

 @ai_codomo_yakuzen


 

-02_私たちの薬膳STORY/受講生の声
-,