
不登校、行き渋り…我が子の苦しさを前に「何もできない」と感じているママへ
不登校の子を持つママへ
こども薬膳salonに来てくださる方の中に、学校に行けない時期を過ごしているお子さんを持つママが、実はちらほらいらっしゃいます。
お休み期間を経て、また学校へ通えるようになったお子さんもいます。
そして、今まさに、お休み中のお子さんもいます。
「学校」という場所は、大人が思う以上に、子どもにとって大きなストレスがかかる場所です。
私自身も、子どもの頃から学校がとても苦手でした。
だからこそ、行けない・行きたくないという気持ちが、どれほど本人にとって切実なものか、身をもってわかります。
だから、「行かない」という選択をしたお子さんに「頑張って行きなさい」と強くは言えません。
それよりも、苦しそうにしているとき、そばで何かしてあげたい。そう思っています。

「ただ見ているしかできない」という無力感
不登校や行き渋りのお子さんを持つママから、よくこんな声を聞きます。
「朝、泣いている子どもを前に、何もしてあげられなくて」
「学校に行かせるべきか、休ませるべきか、正解がわからない」
「元気そうに見えるのに、やっぱり行けない日が続いて、どうしてあげればいいのか」
そのつらさ、よくわかります。
学校に行く・行かないという判断は、正直、簡単には答えが出ないことも多い。
でも、そんなときでもママが毎日できることがあります。それが、食事を通じたケアです。

不登校・行き渋りの子どもに多いサインと、薬膳のアプローチ
薬膳では、心と体はつながっていると考えます。
学校に行けない時期のお子さんには、次のような不調がよく見られます。それぞれに、食材からアプローチする方法があります。
不安から眠れない・夜中に目が覚める
学校のことを考えると眠れない、布団に入っても頭が冴えてしまう…という状態は、薬膳では「心神が乱れている」と捉えます。
こういったときに役立つのが、安神(あんじん)の食材です。心を落ち着かせ、自然な眠りをサポートしてくれます。
牡蠣・ゆり根・アーモンド・あさり・なつめなど
牡蠣はスープに、ゆり根は炊き込みご飯や味噌汁に、なつめはそのままおやつ代わりに。日々の食卓に無理なく取り入れられます。
「眠れない」というサインは、お子さんの心が限界に近づいているサインでもあります。
薬膳の食材で、少しでも安心して眠れる夜をつくってあげてください。
気持ちが落ち着かない・イライラしやすい
感情の起伏が激しくなる、些細なことで泣いたり怒ったりする、という状態は、薬膳では「血(けつ)が不足している」サインとして見ることがあります。
心の安定には、十分な血が必要です。血を補う補血(ほけつ)の食材を意識的に摂ることで、感情が落ち着きやすくなります。
ほうれん草・人参・黒ごま・レバー・なつめ・黒豆など
ほうれん草のごま和えや、人参のきんぴら、黒ごまをご飯にかけるだけでも立派な薬膳です。
特別な食材でなくても、日常の料理の中に自然に組み込めます。
「最近うちの子、怒りっぽくなった気がする」と感じたときは、補血の食材を意識してみてください。
レバー入りつくねは我が家の定番補血メニュー!
こども薬膳書籍にもレシピの掲載があるのでチャレンジしてみてください。
ストレスでお腹が痛くなる・食欲がない
「学校のことを考えるとお腹が痛くなる」
「朝になると急に気持ち悪くなる」というお子さん、いませんか。
これは、ストレスによって気の流れが滞っている状態です。薬膳では「気滞(きたい)」と呼び、理気(りき)の食材で気の巡りをよくすることが助けになります。
代表的な食材は陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)・キャベツ・ピーマン・セロリ・柑橘類など。
陳皮は、利用しやすいパウダー状でも販売されているので、お味噌汁やスープ、お茶に利用できます。キャベツやセロリの炒め物など、身近なものばかりです。
お腹の不調は、「心からのSOS」が体に出てきているサインです。
責めず、焦らず、食事でそっとほぐしてあげてください。

毎日のごはんが、親子の安心になる
薬膳ケアの一番いいところは、特別なことをしなくていいという点です。
病院に連れて行くほどではないけれど、明らかに元気がない。
そんなとき、食事という形で「あなたのことを考えているよ」という気持ちを届けられる。
それだけで、ママ自身も「何かしてあげられた」という安心感につながります。
そしてお子さんも、「調子が悪いときにはお母さんが助けてくれる」という信頼の積み重ねの中で、少しずつ安心感を取り戻していきます。
毎日の食卓が、親子の安心をつくる場所になっていく。そういう循環が生まれます。

大切なのは、今日学校に行くかどうかではなく
今学校に行けているかどうかよりも、我が子が長い人生を、自分らしく幸せに生きていける力を育てること。
それが、こども薬膳の根っこにある考え方です。
不登校であっても、行き渋りがあっても、その子の体と心を丁寧に育てることはできます。
今この時間が、将来の土台になっていきます。
こども薬膳の知識は、そのための「お守り」です。診断名や正解がなくても、毎日の食卓からできることがある。
そう知っているだけで、ママの心の余裕がまったく違ってきますよ。
まず、我が子の体質を知ることから始めませんか
薬膳ケアは、お子さんの体質に合わせることで、より効果を発揮します。
眠れない・イライラ・お腹の不調、どれも体質によってアプローチが変わるからです。
「うちの子、どのタイプだろう?」と思ったら、まず体質を確認することが第一歩です。
こども体質診断シートでは、いくつかの質問に答えるだけで、我が子のタイプと、合う食材の傾向がわかります。ぜひ試してみてください。
また、書籍では不調サイン別の薬膳レシピをわかりやすくまとめています。「今日どれを作ればいいか」がすぐに引ける一冊として、毎日のごはん作りのそばに置いていただけると嬉しいです。
さらに本格的に学びたい方、「知識はあるけど使いこなせていない」と感じている方には、長期講座がおすすめです。体質診断の活用方法から、季節ごとのケア、実践的なレシピまでを6ヶ月かけてしっかり習得できます。日々の食卓から、我が子の体と心を育てる土台をつくっていきましょう。











