「うちの子、また鼻水が出てきた……」
「野菜を食べてほしいけれど、献立を考える余裕なんてない」
「薬に頼りすぎるのは不安、でも何をしたらいいかわからない」
毎日、育児に家事に仕事に、一生懸命なママほど、お子さんの体調不良に直面したとき「私のやり方がいけないのかな?」と自分を責めてしまいがち…。
でも、まずはこれだけはお伝えさせてください。お子さんの不調は、決してママのせいではありません。大切なのは、ママが無理なく続けられて、心から「これで大丈夫」と思える、自分なりのルールを持つことです。
「薬膳」と聞くと、特別な食材や複雑な調理を思い浮かべがちですが、実際には身近な食材で十分に取り入れられます。なかでも 「スープ」 は、体をあたためながら必要な栄養を届けやすく、毎日のごはんに組み込みやすい形です。
朝の1杯から始められるこのスープ(味噌汁)は、こども薬膳の講座に参加される方の中でも、無理なく続けられる!と人気の方法で、忙しい毎日の中でも体調を整える習慣としておすすめしていますよ。
なぜ「スープ」がアレルギーや不調の味方になるの?

薬膳の考え方では、子どもの体調を整えるために一番大切なのは、「消化器系」を元気にすることだと考えます。
子どもは大人に比べて、食べ物を消化してエネルギーに変える力がまだ未発達です。どんなに栄養があるものを食べさせても、消化器系が疲れていては、それを体の中でしっかり使うことができません。
スープが「こども薬膳」で選ばれる3つの理由
- お腹を温めて、活動スイッチを入れる
冷たい食べ物や飲み物は、お腹を冷やして消化する力を弱めてしまいます。温かいスープ(お味噌汁)は、内臓をじんわり温め、お腹のスイッチを優しく入れてくれます。 - 栄養がまるごと溶け出している
野菜を煮込むことで、硬い繊維が柔らかくなり、中にある大切な栄養やエネルギーが汁に溶け出します。食が細い子でも、汁を飲むだけでパワーをチャージできます。 - 体の中の「潤い」を補給できる
アレルギーや肌荒れ、便秘に悩む子は、体の中の水分バランスが崩れていることが多いもの。スープなら、水分と栄養を同時に補うことができます。
薬膳は「おうちでできる観察」の知恵

薬膳は、難しい専門料理ではありません。
「今のこの子の体には、何が足りなくて、何が余っているのかな?」とお子さんの様子をよく見てあげることから始まります。
大切なのは「特定の症状を治す」ことではなく、「体質を整えて、外からの刺激に負けない体を作ること」です。
- 体が冷えて、鼻水が透明なとき:
体の中に「寒さ」が入り込んでいます。ねぎや生姜など、体をポカポカさせてくれる食材で、外に追い出してあげましょう。 - 便が硬くて、お肌が乾燥しているとき:
体の中の水分が足りず、熱がこもっています。れんこんや白ごまなど、潤いを与えてくれる食材を選びます。
こうした食材の性質を知ることで、ママはキッチンに立ちながら、お子さんの体を元気にすることができるのです。
【実践】朝5分!ママの心にゆとりを作る「賢いスープ」のコツ

「理想はわかるけど、朝の5分は貴重すぎる!」というママへ。完璧を目指して疲弊する必要はありません。大切なのは、「楽しく続ける」ことです。
賢く時短を叶える3つの知恵
- カット野菜や冷凍野菜を「お守り」としてストック
にんじんやかぼちゃなど、火の通りにくいものは時間がある時に切って冷凍しておきましょう。朝は鍋に放り込むだけ。このひと工夫が、未来の自分を助けてくれます。 - 「天然の出汁」をパワーの源に
丁寧に出汁をとる時間がないときは、信頼できる無添加の出汁パックや、乾燥椎茸、昆布の粉末を活用しましょう。これら自体が、元気を補ってくれる立派な薬膳の仲間です。 - 「カット済みの乾物」をストック
椎茸、木耳、なつめ、高野豆腐など、乾物には栄養豊富なものがたくさん。一度に買って、ストックしておいても保存期間が長いので、安心です。カットされた乾物は乾燥したままスープに入れられるのでおすすめ!
症状別|今日から選びたい「お助け食材」リスト
お子さんの今の状態に合わせて、スープの具材を選んでみてください。書籍の内容から、特にママに知ってほしいものを厳選しました。
| 症状 | おすすめ食材 | 薬膳のポイント | 避けたほうがよいもの |
| サラサラ鼻水・風邪のひき始め | 白ねぎ、生姜、しそ | 体を温めて、風邪を追い出す | 体を冷やすもの |
| 便秘・コロコロ便 | さつまいも、白ごま、蜂蜜 | 腸を潤して、出す力をサポート | 揚げ物、スナック菓子 |
| 冷え | にんじん、かぼちゃ、鶏肉 | お腹を温めて、元気を補う | アイス、生野菜 |
| イライラ・落ち着きがない | 小松菜、あさり、豆腐 | 体の余分な熱を鎮め、心を穏やかに | チョコレート、砂糖 |
※ 食材の向き・避けたいものは、こどもの体質や体調によって変わります。
※注意:蜂蜜は1歳未満のお子さんには与えないでください。
無理に食べさせるのではなく、体の反応を見ながら選ぶ参考にしてください。
「食べない」悩みへの処方箋
せっかく作ったスープ、「いらない!」と言われると悲しくなりますよね。でも、それはママの料理が悪いのではなく、お子さんの感覚が敏感なだけかもしれません。
✔ 「自然な甘み」に食べやすさのカギが
子どもが苦味や青臭さを苦手にするのは、本能的なもの。無理強いせず、玉ねぎやとうもろこしの「自然な甘み」をベースにして、まずは一口から始めてみましょう。
✔ 見た目を楽しく変えてみる
野菜をミキサーでペーストにして「色鮮やかなポタージュ」にすると、驚くほど飲んでくれることがあります。
お子さんの好きな色や形を一緒に考えてみましょう。
✔ 小さな「参加」が意欲を育てる
「今日のお野菜、どれにする?」と選んでもらったり、乾燥わかめを鍋に入れるお手伝いをしてもらったり。自分が関わった料理は、子どもにとって特別な1杯になります。
ママの自信が、子どもの一番の薬になる
こども薬膳スープを続けていくと、お子さんの体だけでなく、ママの心にも確かな変化が現れます。
これまでは、鼻水が出たら「どうしよう」と不安でいっぱいだったのが、「今は熱を逃がしてあげよう」と、自分の知識で判断し、落ち着いて動けるようになります。
「自分の手でお子さんの体を作っている」という自信。 それは、どんなお薬よりもママとお子さんを強く、しなやかにしてくれます。
毎日完璧じゃなくていいんです。 「今日、温かいスープで元気の源を届けてあげられた私、すごい!」と、自分をたっぷりと褒めてあげてくださいね。
まとめ|1杯のスープから始まる、笑顔の毎日
スープは、ママが無理なく、お子さんの健康を支えるための道具です。 冷蔵庫にあるいつものお野菜が、あなたとお子さんの毎日を守る「お守り」に変わります。
今できることから、少しずつ。 お子さんの表情を見ながら、ママ自身の心地よさを大切にしながら。 今日から「5分スープ習慣」、始めてみませんか?
さらに詳しく「こども薬膳」を知りたいママへ
「うちの子の体質にぴったりのケアは?」
「もっとバリエーション豊かなレシピを知りたい!」
毎日の食事で子どもの体を整える具体的な方法は、大好評発売中の『こども薬膳』書籍に詳しくまとめています。
季節ごとの過ごし方や、症状別のレシピ、胃腸を労わるヒントなど、今日からすぐに実践できる知恵が満載です。お子さんのアレルギーや体調不良に悩むママの強い味方になる一冊ですので、ぜひお手にとってみてくださいね。
