なぜ子供の鼻水・鼻づまりは薬膳でケアできるの?

季節の変わり目や花粉の多い時期になると、子供が「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」に悩まされることが増えてきます。こうした症状の原因として多いのが「アレルギー性鼻炎」。免疫が過剰に反応し、炎症を引き起こすことで鼻の粘膜が刺激され、不快な症状が現れます。
薬や点鼻薬などの医療的対処は効果的ですが、「毎日使い続けるのはちょっと不安…」「根本的に体質を整えてあげたい」と考えるママも多いはず。そんな時に注目したいのが、「薬膳」の考え方です。
薬膳では、鼻のトラブルは“肺”や“脾(消化機能)”の弱り、そして体内の“巡りの悪さ”と関係しているとされます。つまり、「鼻だけを治す」のではなく、体全体のバランスを整えることが大切ということ。
その方法の一つが、体を内側からあたため、巡りを良くし、余分な水分(=湿気)を取り除く“薬膳茶”です。体に負担をかけずに、毎日の生活に自然に取り入れられるやさしいケアとして、近年注目が高まっています。
薬膳茶とは?子供にも安心して取り入れられる理由

薬膳茶とは、「薬膳の考え方に基づき、体調や体質に合った素材を組み合わせて飲むお茶」のこと。特別な漢方薬を使うわけではなく、日常で手に入りやすい食材や植物を使って作る、シンプルでやさしい飲み物です。
特に子供に向けた薬膳茶では、以下の点が大切です:
- ノンカフェインであること
- 刺激が少なく、穏やかな効きであること
- 飲みやすい味や香りでリラックスできること
例えば、ハーブティーのような感覚で取り入れられる薬膳茶は、体に負担をかけずに飲むだけで体の巡りを整えたり、炎症を抑える作用が期待できます。
子供が嫌がらずに飲めるように工夫すれば、毎日の水分補給を“体にやさしいケア”へと変えることができるのです。
鼻水・鼻づまりを和らげる食材とその役割

薬膳の世界では、食材にも「温める」「冷やす」「巡らせる」「潤す」などのはたらきがあるとされています。鼻のトラブルがあるときに活用しやすい素材の一部をご紹介します。
| 食材・植物 | はたらき | 補足 |
| シナモン | 体を芯から温める | サラサラの鼻水時に有効。甘酒とブレンドしても |
| 生姜(しょうが) | 体を温め、冷えからくる鼻水に対応 | すりおろしよりスライスで香りを穏やかに |
| 紫蘇(しそ) | 発散作用で鼻水やくしゃみを抑える | 赤しそより青しその方が穏やか |
| 菊花(きっか) | 目や鼻のかゆみを和らげる | ドライフラワー状のものが市販されている |
| ハトムギ | 余分な水分を排出する | 日常茶としても飲みやすいのでおすすめ |
| なつめ | アレルギー症状に有名な素材 | 甘味があり子供でも飲みやすい |
※乳児・幼児への使用は素材によって注意が必要です。年齢や体質に応じてごく少量から試すか、専門家のアドバイスを得てください。
こうした素材をそのまま1種類で使っても良いですし、体質や症状に合わせて2〜3種を組み合わせることで、より子供に合った薬膳茶が作れます。
おいしく・続けやすくするための工夫とポイント
子供にとって最初のハードルは「味」と「匂い」。どんなに体に良くても、口にしてもらえなければ意味がありません。薬膳茶を無理なく続けるための工夫をいくつかご紹介します。
- 飲むタイミングを選ぶ:
食後のリラックスタイム、おやつの時間に、お風呂上がりなど、体が温まりやすく、心が落ち着いている時間帯がおすすめです。 - 温度はぬるめ〜人肌程度:
熱すぎるお茶は子供には飲みにくいので、少し冷ましてから。口当たりのよさは継続の鍵です。 - 香りが強すぎる場合は薄める:
子供は香りや味に敏感。少量から始め、様子を見ながら調整しましょう。 - 甘味の工夫:
3歳未満の子にははちみつを避け、自然な甘味のある素材(例:甘酒、りんごの皮など)で対応するのがおすすめです。
薬膳茶は“薬”ではないため、1回で劇的な効果が出るわけではありません。しかし、無理なく続けることが体質改善につながるという点が大きなメリットです。
薬膳茶を生活に取り入れるために知っておきたいこと

薬膳茶を取り入れる際は、いくつかの大切な考え方があります。
- 「体質に合わせる」ことを意識する
例えば、もともと体が冷えやすい子に、冷やす性質の素材を使ってしまうと逆効果に。症状だけでなく、普段の体質や様子もチェックしましょう。 - 「補う」と「巡らせる」のバランス
鼻炎には「巡らせる」ことが効果的ですが、胃腸が弱っている時期には「補う」素材(例:黒豆、なつめなど)を加えるとより安心。 - 親子で習慣化する方法
「ママと同じお茶を飲む」というスタイルにすることで、子供が受け入れやすくなるというケースも。コップやマグカップをお気に入りのものにするだけでも、飲むことへのモチベーションが上がります。
市販の薬膳茶を選ぶときのポイントと注意点

最近では、薬膳茶や健康茶として販売されている商品も増えています。子供に与える場合、以下の点に注意しましょう。
- カフェインが含まれていないか
緑茶や烏龍茶ベースの商品はNG。必ず「ノンカフェイン」「ティーインフリー」などを確認。 - 添加物・甘味料に注意
砂糖や人工甘味料が入っているものは避け、できるだけ素材そのものの風味を活かしたものを選びましょう。 - 成分表示が明確であること
使用素材が明記され、内容が分かりやすい商品を選ぶことで、体質や症状に合った選択がしやすくなります。
また、販売者やブランドの信頼性、レビューや実績なども判断材料になります。初めて使うときは少量のパックで試してみるのも安心です。
まとめ|薬に頼りすぎない鼻炎ケアとしての薬膳茶
子供のアレルギー性鼻炎による鼻水や鼻づまりは、本人にとってもママにとっても大きなストレスです。薬に頼る以外の“日常的なケア方法”として、薬膳茶はとても有効な選択肢となります。
素材のはたらきを知り、体質に合わせた組み合わせで、やさしく、あたたかく、内側から整える——それが薬膳茶の魅力です。
毎日のお茶タイムを少し工夫するだけで、体にやさしいサポートができる。完璧を目指さなくてOK。ママのちょっとした心がけが、子供の健康を支える大きな一歩になるのです。

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