手軽にパクッとおやつで薬膳〜なつめの優しい薬膳効果
子どものおやつは、なるべく体に優しいものをあげたいと考えている方も多いですよね。
健康によいおやつといっても、子どもが食べやすく、大人も安心できるものは意外と限られているかもしれません。
そんな中で我が家で実践しつつ、とてもおすすめなのが「なつめ」です。
手軽に食べられるので、子どもも自分の体のことを考える第一歩になりますよ。
今春発売のこども薬膳の書籍にも掲載ページがあります。なつめを使ったレシピも掲載しているので、ぜひチェックしてみましょう。
なつめの薬膳効果とは
では、なつめにはどんな薬膳効果があるのでしょうか?
「1日3粒食べると医者いらず」とも言われているなつめは、古くから滋養強壮効果に優れている食材として、薬膳では重宝されてきました。
こども薬膳salonでも、子ども達のおやつや補食におすすめしています。
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風邪やインフルエンザの予防
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免疫力アップ
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不眠の改善
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肌や喉の乾燥対策
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花粉症などアレルギーのサポート
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血を補う(貧血予防)
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気持ちのゆらぎや情緒の安定に
など適応効果も範囲が広いのが特徴です。
インフルエンザや風邪が流行っている時は、パクッと食べてから学校に行くのを習慣にしてみてもいいですね。
大人が声をかけなくても、子ども自身が気がついて食べられるので、ラクラク養生法として試してみましょう。
おすすめの食べ方
なつめはそのままパクッと食べられるのが嬉しいポイントですが、お料理などにも使うことができます。
- 味噌汁やスープの味付けに
- 手でさいてお湯に入れてお茶に
- 細かく刻んでクッキーや焼き菓子に
料理だけでなく、お茶や焼き菓子の中に入れることもできる汎用性の高い食材です。
調理法によって味の感じ方も変わるので、好き嫌いのある子は、食べられる方法を一緒に探してもいいですね!
なつめとデーツの違い
間違いやすい「なつめ」と「デーツ」は、効能にも違いがあります。
デーツは別名「なつめやし」とも呼ばれており、薬膳で使用するなつめ(棗)と名前も似ていることから、類似食材と間違われがちです。
デーツは薬膳食材事典に掲載されることがほぼないので、しっかりとした効能は発表されていません。しかし、なつめよりも甘味がかなり強いことから、私はお子さんの多食には注意が必要だと考えています。
もちろんなつめも食べ過ぎることでの弊害もあるので1日1粒を目安にして下さいね。
何事もほどほどの量、体調にあった量が大事ですね。
なつめの注意点
なつめが体に合わなかったり、食べすぎると起こる症状を解説します。
①消化不良
なつめは血を補う効果が高い食材とされています。
実は血を補う食材は、消化に負担がかかりやすいもの。
鉄剤を飲むと、便秘になりやすいのもその影響があると言われています。
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②体が熱くなる
熱性傾向が強い体質の子は、なつめを食べることでさらに熱くなることも。
体質のチェックは公式LINEでお配りしている「体質チェックシート」を参考に。
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嬉しい効果がたくさんのなつめですが、注意点も理解しつつ、ちょうど良い量とタイミングを見てみてくださいね。
子どもも食べやすい!おすすめのなつめ
我が家でも食べているおすすめのなつめ商品をご紹介。
甘味が強すぎず、毎日食べても飽きにくいお味です!
なつめはサイズが大きいものもありますが、これはちょうど良いサイズ感で子どもでも食べやすいです。
チップスタイプは、小分けになっているので、おやつとしても食べやすいのが嬉しいポイント♪
お友達への手土産にも重宝しますよ。
1日1粒のなつめで食養生の一歩を踏み出そう!
食べ物は一回食べたから体が劇的に変化する!ということは基本的にはありません。
自分の体の声を聞いて、必要な食べ物を選んで、継続的に実践していくことが大事。
今日は疲れているな。風邪をひきそうだな。気持ちが不安定だな。
そんなときに寄り添ってくれるのが、薬膳の考え方です。
体調や心の変化を、「我慢する」から「自分を労るきっかけ」にしていただけることで、人生を少し楽しめるきっかけになると嬉しいです。

今日も、自分と家族の心と体に、やさしく寄り添える一日となりますように。
こども薬膳salon